Office 365 では,クリップボード経由の図の貼り付けはご法度だ

気になったこと

Microsoft Office 365 の図の取り扱いが気になります。特にベクター図 (emf ファイル) の取り扱いです.Windows の標準のベクターファイル emf は,いくら拡大しても,図がボケないので,細かい図や正確な図が必要な時に重宝します.今は,多くのドキュメントが PDF で配布されるので,込み入った図やその中に含まれる小さい文字も拡大してみることができます.そのため,可能な限りベクター図を使うべきです。

Word がきちんとベクター図を取り扱っているか? が問題です.もし,きちんとベクター図として取り扱っていないならば,プロのドキュメント作成者は Word を使うべきではない ― ということになります.例えば、マニュアル作成にです.pdf で拡大しないのならば、許されます.

結論から先に言うと、Office 365 の Word のベクター図の取り扱いは,挿入 > 画像 を使う限り,問題はありません.クリップボード経由 (copy & past) はダメで,図がボケてしまいます.

WordPress で Amazon の商品リンクを並べる方法

Amazon アソシエイトに参加していると,しばしば WordPress で商品の紹介をすることになります.ただ,Amazon の商品リンクは,左端に設置されます.そして,右側が空いてしまいます.同時に複数の商品を紹介するときには,その空いた空間を使い商品リンクを並べたくなります.その方法を示します.

以下に示すように,flexBox を使い要素の配置をすると品よく商品リンクを並べることができます.

<ul style="list-style:none; display:flex; justify-content:space-evenly">
    <li>  ここに1番目の商品リンクを記述する </li>
    <li>  ここに2番目の商品リンクを記述する </li>
             •••
</ul>

商品リンクがひとつの場合は,センタリングされます.もちろん,商品リンク以外を並べることも可能です.上手に使うと,結構便利な機能です.

以下に具体例として, WordPress 関係の複数の書籍を紹介します.

Bluetooth スピーカー (CREATIVE METALLIX) が良い

使った感想

CREATIVE の Bluetooth スピーカー METALLIX (型番: MF8295) がすこぶる良いです.良い理由は,以下のとおりです.

  • 小さくてデザインが良いです.机の上に置くといい感じです.以前は,比較的大きい CDラジオを使っていました.それに比べると,かなり小さいです.
  • 二つのスピーカーでステレオ再生ができるのが良いです.
  • Bluetooth なので配線が不要です.
  • 一度充電すると,最大24 時間再生できるそうです.週末の土日は,充電する必要はなく使えています.
  • 設定も簡単です.
  • 音も良いような気がします.ただし,私は音質に関しては全くの素人です.

というような感じです.机の上がすっきりし配線も減りました.下に,私の使っている様子を示します.

使い方の注意

最初,音声がブツブツ切れて使い物にならないなーと勘違いしました.音声がブツブツ切れた理由は,Bluetooth の USB アダプターの設置場所が悪く,電波が届いていないことが原因でした.アダプターの位置を変えると,音声が切れることが無くなりました.

取扱説明書

取扱説明書が WEB で公開されています.簡単な英語で書かれていますので,迷うこと無く使えると思います.最初のページの図解部分を見れば,設定方法は分かると思います.私は,二台のスピーカーをステレオ設定しました.以下の通りで,たったこれだけで設定ができます.

購入方法

Amazon から購入できます.以下にリンクを貼っておきます.デスクトップPCで使うならば, Blutooth USB アダブターが必要かもしれません.私は,購入を忘れて,再購入しました.

なんてこった,Office 2010 の Word や Excel では jpeg の画像が劣化する

とほほ

Microsoft Office 2010 (以下,Office) の Word, Excel では,貼り付けたjpeg 画像の一部の情報が失われる (減少する) ことが分かりました.元の画像がきれい (情報量が多い) でも,Word/Excel に貼り付けて渡されると,画質が劣化します.とほほです.Word/Excel のファイルからjpeg 画像を取りすと,元より劣化した画像しか得られないことを意味します.ただし,png や emf は劣化しません.PowerPoint では jpeg も劣化しません.

テストに使ったファイル

表1に示す三つの画像ファイルを Office に貼り付けました.もちろん,zip で圧縮する前のファイルを図の挿入の機能 (コビー & ペーストでない) を使いました.これらのファイルのサイズの真の情報量は, zip 圧縮後のファイルサイズに大体等しいくなります.jpeg や png は既に圧縮されているので,zip にしてもファイルサイズの変化は小さいです.emf は圧縮されていないのですね.

表1 テストに用いた画像
画像ファイル 形式 ファイルサイズ/kB zip 圧縮後/kB
猫の写真 jpeg 226.4 226.3
ラジオの絵 png 8.0 8.1
周期律表 emf 544.2 88.3

Office に貼り付ける

これらの三つの画像のファイルを Office のアプリケーション (Word, Excel, PowerPoint) に貼り付けます.出来上がったファイルサイズは,表2のとおりです.

期待を裏切られた結果です.私の期待は,表1の zip 圧縮後の 322 kB (226+8+88) です.Word と Excel のファイルサイズは,それよりも明らかに小さくなっています.なにか画像の情報は失われています.PowerPoint は期待できます.次の節で,画像を抽出した結果を示します.

表2 Office に貼り付けた結果
Office 形式 ファイルサイズ/kB
Word docx 211.2
Excel xlsx 232.4
PowerPoint pptx 365.4

画像ファイルの抽出

Office のファイルから,そこに含まれている画像を抽出することができます.ファイルの拡張子(docx, xlsx, pptx) を zip に変更し,それを解凍するだけです.すると,アプリケーション名(word, xl, ppt) > メディアというフォルダーに画像が保管されます.これができるのは,Office のファイルは,zip 圧縮された XML だからです.

表3 に画像の抽出結果を示します.表1 と比較すると,

  • jpeg の「猫の写真」は, Word と Excel では画像の劣化が生じることが分かります.PowerPoint では画像の劣化はありません.
  • png の「ラジオの絵」は,画像の劣化もありません.バイト単位の比較でも変化なしです.
  • emf の「周期律表」は,画像の劣化もありません.バイト単位の比較でも変化なしです.
表3 Office のファイルから画像抽出した結果
画像ファイル Word/kB Excel/kB PowerPoint/kB
猫の写真 95.0 110.3 226.4
ラジオの絵 8.0 8.0 8.0
周期律表 544.2 544.2 544.2

まとめ

表4に,ここでの Offece 2010 の画像の貼り付けと抽出で分かった結果をまとめます.これは,直ちに一般化できるものではありませんが,参考にはなると思います.説明を付けて,写真などの jpeg 画像を渡す場合,PowerPoint が最も適していることが分かります.Office アプリケーションで,png や emf の画質の劣化がないのは嬉しいことです.

表4 元画像と比較した Office 2010 のファイルの画像の抽出結果.
画像ファイル Word Excel PowerPoint
jpeg 劣化あり 劣化あり 劣化なし
png 劣化なし 劣化なし 劣化なし
emf 劣化なし 劣化なし 劣化なし

Excel のプロットは糞だ

糞の理由

スプレッドシートとしての Excel は,秀逸だと思う.その一方で,Excel のプロットは糞だと思う.理由は以下の通り.

  1. プロットの作成が煩雑.私は未だにプロット作成方法が分からない.これは人に依存するのでなんとも言えないが,少なくともGUI を使ったプロット作成ソフトの KaleidaGraph とは雲泥の差だ.
  2. プロットが汚い.細かい調整をすれば,それなりのものになるとう話もあるが,毎回の調整は面倒だ.大体,デフォルトのプロットがダサすぎる.
  3. ベクター図としての保存ができない.Microsoft Office の閉じた環境で使うのなら問題ないが,それ以上の高度なことはできない.

どうすれば良いか

プロットが含まれるドキュメント作成する 科学技術関係の仕事をする人は,Excel 以外のプロット作成ツールを使うことを強く勧めます.Microsoft Office しか使わない人は,面倒ですが Excel でも良いです.ちゃんとしたプロットを作成したいならば,KaleidaGraph は簡単でお勧めです.あるいは, DeltaGraph も評判が良いです.

Gnuplot や Python の matplotlib も良いです.私のお気に入りは,Matplotlib です.

まとめ

という具合で,Excel のプロットはダメですね.Microsoft Office 環境では何とか使えるが,ほかの環境では使い物にならないと考えた方が良さそうです.ベクター図として保存できないのは致命的です.DeltaGraph あるいは KaledaGraph, Gunuplot, Matplotlib がお勧めです.

幼い頃の夏の思い出

ブラジルに住んでいた 5 − 6 歳の頃です.夏の暑い日,僕と弟は畑の横の坂道を裸足で歩いていました.もちろん,舗装道路ではありません.轍ができており,そこは黄土色です.道の真ん中は草が生えています.土の部分の轍は熱いので,真ん中の草の上を歩きます.太陽が照りつける青空,横はスイカ畑です.足の裏の感覚とこの風景を,妙に憶えています.

原子力発電の制御棒挿入後

原発の安全性の疑問

原子力発電の危険性については,様々な場所で議論されています.反対派,推進派とも,説得力に欠けるんだよなー.その中で推進派の話で,いつも疑問に思うのは,

  • 地震が発生すると制御棒が挿入される.
  • 原発は安全に停止する.

というものです.これを聞くたびに,そんなバカなーと思っています.事実,福島原発では制御棒が挿入されたにもかかわらず,メルトダウンが起きたではないかと.

制御棒挿入後の問題

ちょっと調べてみたところ,制御棒を挿入しても,燃料棒の発熱は完全に止まらないことが分かりました.例えば,以下に詳しい説明があります.

資料1 福島原子力発電所事故の根本原因と教訓
資料2 原子炉内が崩壊熱のみによって加熱されている場合に必要な水の投入量の推定

これらの資料は,大変よくできており,原発に関して素人の私でも理解できます.この私のブログの読者の方も一度目を通すと良いでしょう.

あたりまえのことですが,制御棒が納入されても燃料棒自体は発熱します.燃料内の原子核が崩壊することによる発熱です.これを崩壊熱と言います.福島原発では,この崩壊熱が問題でした.ここでは,定量的な議論が重要になります.そこで,先に示した資料2を引用し,崩壊熱の定量的な説明を行います.図1は,制御棒が挿入された後の福島原発の崩壊熱の量です.制御棒挿入後の 5 日間の福島2号機と3号機の平均的な発熱量は,10 MW 程度です.これは,約2万9千世帯の平均消費電力に等しいです.

図1 福島原発の制御棒挿入後の崩壊熱の経時変化 (資料2より引用)

これだけの発熱がある燃料棒を冷却するためには,膨大な冷却水が必要になります.図2は,最低限必要な冷却水量を示したものです.燃料棒の発熱量を水の潜熱で割ったもので,熱平衡に達する量です.制御棒挿入後の5日間で,福島2号機と3号機の平均的な必要な冷却水は,17 ton/h です.これは,1時間あたり風呂の水を85杯に相当します.この冷却水を原子炉に投入できなかったことにより,原子炉がメルトダウンしました.

図2 福島原発の制御棒挿入後の崩壊熱に相当する水量の経時変化 (資料2より引用)

まとめ

原子炉は制御棒が挿入されても,かなりの発熱があります.これを冷却しない限り,原子炉はメルトダウンします.「制御棒が挿入されれば,原子炉が安全に停止する」というのは嘘です.しばらく冷却しなくてはなりません.

もっと恐ろしいのは,制御棒が挿入されなかった場合です.

WordPress の便利なツール: Shortcodes Ultimate

Shortcodes Ultimate は,WordPress で使うことのできる便利なツールです.インストール方法は,以下のとおりです.

  1. ダッシュボードのプラグインを選択します.
  2. そして,[新規追加]をクリックし,現れた画面の[プラグインの追加] の入力フォームに「Shortcodes Ultimate」と入力します.
  3. 現れた「Shortcodes Ultimate」の画面のボタン [今すぐインストール] をクリックします.
  4. インストール完了後,[有効化]をクリックします.

使い方は,Documentation – Shortcodes Ultimat を参照下さい.

WordPress で SVG ファイルを表示 (アップロード) する方法

驚いたことに,素のままの WordPress では SVG ファイルをアップロードすすことができません.アップロードしようとすると「セキュリティ上の理由によりこのファイル形式は許可されていません」と表示されます. WEB サイトのベクター図では,SVG が最も適しています. SVG を使うと図を拡大してもボケないので,とてもきれいです.細部を見たい読者の要求に応えることができます. WordPress で SVG が使えないのは言語道断です.

ネットで調べたところ,プラグインの WP Add Mime Types で問題が解決できることが分かりました. これは,WordPress へ MIME タイプと拡張子の追加を可能にします.

インストールと設定は,次のとおりです.

  1. インストール
    1. ダッシュボードのプラグインを選択します.
    2. そして,[新規追加]をクリックし,現れた画面の[プラグインの追加] の入力フォームに「WP Add Mine Type」と入力します.
    3. 現れた「WP Add Mine Type」の画面のボタン [今すぐインストール] をクリックします.
    4. インストール完了後,[有効化]をクリックします.
  2. 設定
    1. ダッシュボードの設定 > Mime Type設定を選択します.
    2. 現れた画面「WP Add Mime Types 管理設定」の下の方の「追加の項目」に,「svg = image/svg+xml」を記述します.
    3. [設定を保存] をクリックして完了です.

以上で, SVG がアップロード可能になり,表示もされます.

氷の思い出

私は6歳まで,ブラジルで育ちました.緯度で言うと,南回帰線のあたりです.北回帰線は北アフリカや中東,インド,台湾,メキシコを通ります.なんとなくイメージが湧くでしょう.といっても,暑いわけではなく,真夏の1月の平均気温は22度で,最高気温は26度です.真冬の7月の平均気温は15度で,最低気温は9度です.暑くも,寒くもなく,過ごしやすい場所です.

冬も温暖なので,雪が降ることはなく,氷も張りません.

ある朝,布団で寝ていると父親が砂糖をつけた薄い氷を食べさせてくれたことを鮮明に憶えています.大変珍しいことですが,氷が張るまで気温が下がったのでしょう.