KSPビジネススクールを卒業

11/22(水)にKSPビジネススクールの卒業式がありました.

KSPビジネススクール卒業式
KSPビジネススクール卒業式 (武内先生と)

半年間,このスクールでビジネスの基本を学びました.とても勉強になり,起業を考える人は受講すべきだと思います.私も自分が所属している会社の問題点と再生プランを考える良い機会になりました.スクールでは様々な講義を受け,最後に自分のビジネスプランを作成します.具体的なカリュキュラムは,「講座概要・カリキュラム」にかかれています.

今回のスクールの受講生は20名ちょっとでした.受講生と仲良くなり,スクール後の飲み会も楽しむことができました.私(55才)は年長の方でしたが,若い人と同じようにバカ話ができました.飲み会に誘ってくださった人に感謝しています.

スクールの授業は土曜日でしたが,結構楽しみにしていました.スクールは終わってしまいましたが,作成したビジネスプランを実行することが重要です.なんとか,頑張ろうと思います.

ハングリーであれ.愚か者であれ.

2005年のスタンフォード大学の卒業式でのスティーブ・ジョブスのスピーチについて,お話します.多くの人,とくに若い人にこのスピーチを聞いて(読んで)もらいたいと考えています.インターネットの検索で「ジョブス スタンフォード スピーチ」とすると見つけることができるでしょう.

このスピーチには有名なフレーズがあります.

Stay Hungry. Stay Foolish.
(ハングリーであれ.愚か者であれ.)

先日の NHK の日曜討論で江崎玲於奈 (1973年ノーベル賞) さんが,「日本に欠けているのはベンチャー企業をやるアントレプレナー(起業家).アントレプレナーは企業と研究者を結び付ける最も重要なもの.」と言っていました.その時,ジョブスのこの言葉を思い出しました.

研究を成功させるためには,研究者を束ねて一つの方向に向かわせる必要があります.これがリーダーの最も重要な仕事です.そのリーダーに求められる資質は,研究能力とは別物です.このスピーチのフレーズこそがリーダーに求められる条件と思います.

研究のアウトプットの評価 (世間が求めているもの) が変わってきています.かつては,新しい発見はそのまま評価されました.20世紀中頃まで,学術的にブレークスルーとなるような発見が相次いだからです.しかし,ここにきてそのような発見はまれになりつつあります.その一方で,世間には研究で飯を食っている大量の研究者がいます.そのような人たちに,世間は「役に立つものを創りだして欲しい」と願っています.それを実現するためには,江崎玲於奈さんが言われる「アントレプレナー(起業家)」が必要になります.

ステーブ・ジョブスは,世界で最も成功したアントレプレナーです.彼は研究者ではありません.技術者としても今一歩だったかもしれません.にもかかわらず,研究者や技術者を束ね,画期的な製品をたくさん創りました.どうしてそんなことができたのでしょうか? このスピーチを聞くと(読むと),それが少しわかったような気になります.