伊豆旅行

10月20 – 21 日に一泊二日で伊豆へ旅行へ行きました.予定のコースは以下の遠織りです.

伊豆の地図
伊豆の地図

10月下旬なので天候は良いだろうと思っていましたが,季節外れの長雨が続いています.さらに,当日は台風が近づいていました.当初の計画はは厳しそうです.

伊豆へは東京駅 08:26 発,三島駅 09:22 着のこだま号を使いました.三島駅から,レンタカーです.

修善寺

まずは,修善寺へ行きました.金曜日,しかも少しの雨だったので,人はまばらでした.川の辺りに足湯があり,それにつかると気持ちが良いです.北又川の辺りは,川と緑,赤い橋が調和が取れており,良い景色です.もう少しすれば見事な紅葉を見ることができます.修善寺ともに日枝神社にも行きました.日枝神社には人懐っこい猫がいて,遊んでくれます.昼食は,禅風亭なゝ番の禅寺そばです.これはお勧めできます.

天城トンネル

修善寺を出て,天城トンネルに向かいます.ここは川端康成の「伊豆の踊子」や松本清張の「天城越え」の舞台となった場所です.

国道414号線と旧下田街道との分岐点にある水生地下駐車場に車を停めます.ここからトンネル入口までは 1.8 [km] です.国道の脇の舗装されていない道 (下田街道) に入ります.横に川が流れており,天気が良ければ大変美しい道です.日本の道100選に選ばれただけのことはあります.伊豆の踊子の出だしは次のように書かれています.

道がつづら折りになって,いよいよ天城峠に近づいたと思うころ,雨脚が杉の密林を白く染めながら,すさまじい速さでふもとから私を追って来た.私は二十歳,高等学校の制帽をかぶり紺がすりの着物にはかまをはき,学生カバンを肩にかけていた.一人伊豆の旅に 出てから四日目のことだった.修善寺温 泉に一夜泊まり,湯ケ島温泉に二夜泊まり,そして朴歯の高下駄で天城を登って来たのだった.重なり合った山々や原生林や深い渓谷の秋に見とれながらも,私は一つの期待に胸をときめかして道を急 いでいるのだった.

しばらく歩くと,天城トンネルに到着します.当日は霧が出ており,かなり良い雰囲気です.トンネルは石造りで,内部はレトロそのものです.

私は歩いて天城トンネルまで行きましたが,車で行くこともできます.道は狭いですが,すれ違うこともできます.まあ,トンネルの入口には駐車スペースがあります.観光シーズンはどうかは分かりませんが,私が行った日には車は停まっていませんでした.また,トンネル入口には整備されたトイレもあります.

西伊豆と堂ヶ島

今回の旅行のメインイベントは西伊豆の夕日と撮影することです.しかし,雨が降ったりやんだりで,ずっと雲がかかっていました.ところが,伊豆を東西に分ける分水嶺の山のトンネルを抜けると,青空になっていました.奇跡が起きたかのようです.土肥から堂ヶ島に向けて海岸線をドライブです.海岸線近くまで山が迫っており,素晴らしい景色です.今日の宿は堂ヶ島です.早めにチェックインし,部屋から夕日を撮影する準備です.しかし,水平線近くは厚い雲がかかっており,夕日の撮影はダメでした.温泉と夕食で,その日は終わりです.

石廊崎

二日目の天気もいまいちです.ひどいというわけではないが,小雨が降ったりやんだりです.ガラ空きの道を海岸つたいに南下し,石廊崎を目指します.

石廊崎遊覧船乗り場の手前の空き地に車を停めて,歩いて石廊崎を目指します.あちこちにソテツが生えており,南国という感じです.しばらく歩くと,伊豆南端の石廊崎の灯台が見えます.その横を通り,岬の端に行きます.ここは絶景です.山本コータローとウィークエンドの「岬めぐり」の歌詞が思い浮かびます.

あなたがいつか話してくれた
岬を僕はたずねて来た
  途中省略
くだける波のあのはげしさで
  省略

伊豆ガラス工芸美術館

石廊崎を後にして下田方面に向かいます.ここで雨が強くなってきたので,下田の散策は取りやめました.途中で食事とお茶を飲んで,伊東方面を目指し伊豆半島を北上します.晴れていれば,車の外に見える景色は素晴らしいものだったでしょう.残念なことに雨でした.

帰路の途中で,伊豆ガラス工芸美術館が見えたので寄り道する.小さな美術館ですが,ガレがあり,結構楽しめます.ガレ風のランプ (ルーマニアガレ?) があり,もうちょっとのところで購入するところでした.デザインはまずまずです.