Yamamoto's Laboratory
表紙
 LaTeX の機能
公開情報
古い情報
コンピューター LaTeX 文書作成 表紙 (元の LaTeX の機能のみ)

LaTeX表紙の書き方 (元の LaTeX の機能のみ)

LaTeX のタイトルと著者名,日付他の書き方を示します.

目次


以下のページには,様々な例を掲載します.出力をクリックすると,拡大表示されます.

基本

一般的な例

プリアンブルに「\title{タイトル}」と「\author{著者名}」と「\date{日付}」を書きます.そして,「\begin{document}」の後の本文に「\maketitle」と記述すれば,それなりの表題ができます.大体の私の講義ノートでは,以下の通りです.\title{} と \author{},\date{} はプリアンブルに書かなくても,\maketitle の前にあれば反映されます.

\title{座標系と微分演算子} 
\author{山本昌志 \thanks{国立秋田工業高等専門学校 電気情報工学科}}
\date{2005年1月9日}
\begin{document} 
\maketitle

図1: コンパイル結果のタイトルと著者,日付

図2: 脚注に書かれる \thanks の内容

著者について

複数の著者の場合,\and で連盟にします.たとえば,\author{山本昌志 \and 伊藤美咲 \and 仲間由起恵}のようにです.ちょっと,間があいて気になりますが,\and を使うのが正式です.

著者が不要ならば,記述しないか\author{}とします.

日付について

タイトル下に表示される日付をコンパイルした日にしたいのならば,\date{\today}とします.また,日付を出したくなくて,コメントアウトしても無駄です.コンパイルした日付が表示されます.日付を出したくない場合は,\date{}とします.日付を指定したい場合は「\date{2005年1月9日}」のようにします.

titlepage オプション

先の例では,タイトルに引き続き本文が記述されました.タイトルと本文を分けたい場合,文書クラスの設定のオプションに「titlepage」を指定します.具体的には,以下の1行目を \documentclass[10pt, a4paper, titlepage]{jarticle} とします.すると,表紙が独立ページに表示されます.具体的には,以下のようにします.

このようにして作成した表紙の例を,図3 に示す.

\documentclass[10pt, a4paper, titlepage]{jarticle}

          ⁝

\title{座標系と微分演算子} 
\author{山本昌志\thanks{国立秋田工業高等専門学校 電気情報工学科}}
\date{2005年1月9日} 
\begin{document} 
\maketitle

図3: LaTeX のクラスのオプション titlepage を使った表紙

abstract 環境

LaTeX では,概要 (abstract) を記述する環境があります.それによる出力は,文書クラスのオプション titlepage に依存します.

文書クラスに titlepage を使わない場合

文書クラスの設定のオプションに「titlepage」を指定しないと,概要 (abstract) はタイトルに引き続き表示されます.

具体的には,次のようにします.その出力を,図4 に示します.

\documentclass[10pt, a4paper]{jarticle}

       ⁝

\title{座標系と微分演算子} 
\author{山本昌志\thanks{国立秋田工業高等専門学校 電気情報工学科}}
\date{2005年1月9日} 
\begin{document} 
\maketitle
\begin{abstract}
電磁気学では微分演算子があちこちに現れます.電磁気学は,場の量として電場と磁場の振る舞いを考える学問です.これら電場と磁場の変化の仕方を表す場合,微分演算子はとても都合が良く電磁気学記述する言葉として使われます.ただ,この部分演算子を使いこなすまでには,相当な訓練が必要です.本図書では,微分演算子のさわりの部分を説明します.
\end{abstract}

図4: LaTeX のクラスのオプション titlepage を使わない表紙

文書クラスに titlepage を使った場合

文書クラスの設定のオプションに「titlepage」を指定すると,概要 (abstract) は別ページに表示されます.具体的には,次のようにします.

\documentclass[10pt, a4paper, titlepage]{jarticle}

       ⁝

\title{座標系と微分演算子} 
\author{山本昌志\thanks{国立秋田工業高等専門学校 電気情報工学科}}
\date{2005年1月9日} 
\begin{document} 
\maketitle
\begin{abstract}
電磁気学では微分演算子があちこちに現れます.電磁気学は,場の量として
電場と磁場の振る舞いを考える学問です.これら電場と磁場の変化の仕方
を表す場合,微分演算子はとても都合が良く電磁気学記述する言葉として使
われます.ただ,この部分演算子を使いこなすまでには,相当な訓練が必要で
す.本図書では,微分演算子のさわりの部分を説明します.
\end{abstract}

このようにして作成した abstract (概要) の例を,図6 に示します.

図5: 表紙

図6: 概要 (abstract)

ページ作成情報

参考資料

  1. 文書処理システムLATEX2εを参考にしました.
    文書処理システムLATEX2ε
    レスリー ランポート
    ピアソンエデュケーション
    売り上げランキング: 245,568

更新履歴

2007年 ページの新規作成
2019年01月19日 titlepage オプションと abstract 環境について記述を追加.


no counter