COMSOL設定
COMSOLの基本設定と設定方法を示します.
目次
設定
ユーザーインターフェースは,File > Preferences… > User Interface にあります.
表のキャプション
| 設定項目 |
設定値 |
| Color Themes |
Desktop color theme: Dark |
Graphics color theme: ClassicDark |
Image export color theme: Default |
| Precision |
Input display precision: 9 |
Output display precision: 9 |
|
GPU
私が GPU を設定したときの手順を示します.
COMSOL 6.4 では CUDA Toolkit と cuDSS を正しく認識させることで GPU を利用できます.設定時,No CUDA runtime found. が表示され,CUDA Toolkit が未導入または COMSOL から見えていないことが判明しました.その後,CUDA Toolkit 12 系を導入して再起動し,A compatible CUDA installation has been found. と表示されたことで,COMSOL が GPU 計算の準備を完了したことを確認しました.
今回の PC では,表示用 GPU が Quadro P4000,計算用 GPU が Quadro GV100 でした.以下では,GV100 を COMSOL の計算に使うための設定方法と,実際に使われているかの確認方法をまとめます.
設定
- PowerShell で nvidia-smi を実行し,GPU が正しく認識されていることを確認します.今回の環境では GPU 0 = Quadro P4000 (WDDM),GPU 1 = Quadro GV100 (TCC) でした.
- NVIDIA 公式サイトから CUDA Toolkit 12 系 をインストールします.COMSOL 6.4 では 13 系よりも 12 系の方が動作実績の面で安全です.インストール先は標準パスのままで構いません.インストール後は Windows を再起動します.
- PowerShell で where nvcc と nvcc --version を実行し,CUDA Toolkit がインストールされたことを確認します.
- COMSOL を起動し,File > Preferences > Computing > GPU Acceleration を開きます.
- Use system CUDA Toolkit と Use system cuDSS library をどちらも ON にします.Custom CUDA directory と Custom cuDSS directory は,まず空のままにします.
- Verify CUDA Installation をクリックします.設定変更直後は「再起動してから反映してほしい」という通知が出ることがあります.その場合は Preferences を閉じ,COMSOL を完全終了してから起動し直し,もう一度 Verify を実行します.
- A compatible CUDA installation has been found. と表示されれば初期設定は完了です.一方で No CUDA runtime found. と表示される場合は,CUDA Toolkit が未導入か,COMSOL が CUDA を見つけられていません.この場合は CUDA Toolkit を再確認し,必要なら標準パスを Custom CUDA directory に明示します.
基本方針は,まず system 設定を使って認識させることです.Custom の設定は,CUDA を標準パス以外に入れた場合や,Verify が失敗した場合にだけ使います.
確認
Verify が成功しても,それだけでは計算用 GPU が実際に使われているとは限りません.計算中の GPU 使用率を見て確認します.
- COMSOL でモデルを計算します.RF 固有値解析や自由度の多い大規模モデルの方が,GPU の効果が現れやすいです.
- 別の PowerShell を開き,nvidia-smi -l 1 を実行します.これは 1 秒ごとに GPU の状態を更新表示するコマンドです.
- GPU 1 (Quadro GV100) の GPU-Util と Memory-Usage が上がれば,GV100 が計算に使われています.
- もし GPU 0 (Quadro P4000) 側が使われる場合は,Windows の 設定 > システム > ディスプレイ > グラフィック設定 から COMSOL を 高パフォーマンス に設定し,Quadro GV100 を割り当てます.
- 必要であれば,同じモデルで GPU を有効にした場合と無効にした場合の計算時間を比較すると,GPU の効果を定量的に確認できます.
Chatbot
Chatbot はとても便利な機能です.設定し使用すべきです.
設定
まずは,COMSOL を起動し,File > Help > COMSOL Assistant を確認します. COMSOL Assistant が無い場合,以下のとおり設定します.
- File > Preferences を選択します.
- 左ペインの Chatbot を選択します.
- 表2のように,Chatbot の設定を行います.API Key の取得方法は,以下のとおりです.
- ブラウザで,OpenAI Platform にアクセスします.
- ボタン: Log in をクリックし,ログインします.
- 左ペインの API keys をクリックし,+ Create new secret key をクリックし,API key を作成します.
全ての設定が完了すると,OK をクリックします(設定).
- COMSOL を再起動すると使用可能になります.
Chatbot の設定
| 項目 |
内容 |
私の設定 |
| □ Enable Chatbot |
チェックすると Chatbot が使用可能になります. |
checked |
| Conversation size (tokens) |
1つの会話スレッドで保持できる 総トークン数 (履歴) |
100000 |
| Message size (tokens) |
1回の質問 or 回答で使える 最大トークン数 |
5000 |
| Maximum number of concurrent conversations |
同時に保持できる会話セッション数 |
10 |
| Provider |
使用する LLM サービス.現在は OpenAI のみ実質対応. |
OpenAI |
| API key |
OpenAI アカウントで API key を発行.従量課金制. |
秘密 |
| Model |
Chatbot が使うモデルの種類. 操作相談: GPT-5 Low で十分.理論説明: 上位モデル |
GPT-5 Low |
課金上限の設定 設定することを強く推奨します.Usageのページで,Monthly spending limit を設定します.右にある「Edit budget」をクリックします.そして,表示された画面の Edit budget をクリックし,Monthly budget に月間の課金の上限を設定します.私は $10 としました.
質問「Explain eigenfrequency solver tolerance options.」のコストは,$0.02 でした.
使い方
COMSOL を再起動後に Chatbot が使用可能になります.Chatbot を使うためには,Home > Layout > Windows > Chatbot をクリックすると,Chatbot の画面が表示されます.「Enter prompt here」に質問を記述すると,回答が得られます(使用例).
こつ (ヒント)
Chatbot を使う場合の重要なこつを示します.
- 英語で質問するのが良いです.理由は,日本語では意図が曖昧,COMSOLのメニュー名と設定名が英語なので用語の一致するからです.
- 1行・1テーマで質問する.例えば「Explain eigenfrequency solver tolerance options.」.
- 以下の英語構文で質問する.
- Explain
- Describe
- Difference between A and B
- What does … mean
- Where can I find …
- What causes
- How does … affect …
- Where can I set …
- Yes/No を求めない
- 鉄板英語テンプレ集
- Eigenmode/RF
- Explain eigenfrequency solver tolerance options in COMSOL.
- What causes spurious modes in eigenfrequency analysis?
- How does mesh order affect eigenfrequency accuracy?
- Difference between eigenfrequency and frequency domain studies.
- 境界条件
- Explain PEC versus impedance boundary conditions in RF Module.
- Where can I set port boundary conditions in COMSOL?
- エラー・警告
- What does "Failed to find eigenvalues" mean in COMSOL?
- Explain "Matrix is singular" error.
- マニュアル探索
- Which documentation explains eigenfrequency solver settings?
- 使い分けの指針
- Chatbot に問い合わせる: 操作説明,設定の意味,エラー文の解説,ドキュメント案内
- 自分で判断: 数式の正しさ,モデル妥当性,他の計算との比較,物理的結論
ページ作成情報
参考資料
更新履歴
| 2026年03月06日 |
GPU の設定方法と確認方法を追記 |
| 2025年12月07日 |
ページの新規作成 |
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