UNIXツール
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UNIX ツール
UNIX(Linux)のツールの使い方のメモ—自分が忘れたくない事項—を順不同で書き足します．私自身が忘れてしまうと困るから，WEBを利用して書いているだけです．
目次
ファイルの圧縮解凍
tar
昔から Unix で使われてきたコマンドで，ファイルを書庫化/圧縮，展開することができます．tar は，tape archives の頭文字です．いかにも古めかしいですね．．拡張子は，「*.tar」などです．
使い方の例
- ファイルを固めるとき．以下の例は，hoge.tar と言うファイル名で固める場合です．ソースは，複数のファイルやディレうトリーの指定ができます．
$ tar cvf hoge.tar ソース 圧縮なし $ tar zcvf hoge.tar.gz ソース gzip圧縮 $ tar jcvf hoge.tar.bz2 ソース bzip2圧縮
- ファイルを取り出す (解凍) とき．以下の例は，hoge.* という圧縮ファイル名からファイルを取り出す場合です．
$ tar xvf hoge.tar 圧縮なし $ tar zxvf hoge.tar.gz gzip圧縮 $ tar jxvf hoge.tar.bz2 bzip2圧縮
- アーカイブファイル名の表示
$ tar tf ファイル名 ファイル名:hoge.tar, hoge.tar.gz, hoge.tar.bz2
オプション
代表的なオプションは，以下の表の通り．
| オプション | 内容 |
|---|---|
| c | 新しいアーカイブを作成する |
| x | アーカイブからファイルを抽出(解凍)する |
| f | ファイルを指定する |
| v | 処理したファイルの一覧を詳しく出力する |
| z | gzipで圧縮や解凍するときのオプション |
| j | bzip2で圧縮や解凍するときのオプション |
| t | アーカイブファイルの表示 |
| h | ヘルプを表示 |
日本語文字
nkf
nkf (Network Kanji Filter) は，文字コードを変換するときに便利なプログラムです．
テキストファイルの文字コードや改行コードは，nkf に オプション --guess で調べることができます．
$ nkf --guess ファイル
日本語のコード変換には，nkfを使います．
- WindowsのsjisファイルをLinuxのeucファイルに変換するとき．
$ nkf -ed sjisファイル > eucファイル
ファイルを上書きしたい場合には，オプションの「--overwrite」をつけます．$ nkf -ed --overwrite sjisファイル
- LinuxのeucファイルをWindowsのsjisファイルに変換するとき．
$ nkf -sc eucファイル > sjisファイル
- BOM 無しの UTF-8 のファイルに変換するとき．
$ nkf -w テキストファイル > UTF-8 テキストファイル
英語のテキストファイルであっても，改行コードはOSに依存します．Unix系では「LF」，Windosでは「CR+LF」，Macintoshでは「CR」となっています．OS間でデータを移動させる場合，この改行コードを変更しなくてはなりません．
- OSに適した改行コードに変更．
$ nkf -Lu 元のファイル名 > 変更後のファイル名Unixの改行コードに(LF) $ nkf -Lw 元のファイル名 > 変更後のファイル名windowsの改行コードに(CR+LF) $ nkf -Lm 元のファイル名 > 変更後のファイル名Macintoshの改行コードに(CR)
小技
Linux を便利に使うための小技です．
- あるディレクトリー以下のディレクトリーあるいはファイルを再帰的にのパーミッションの変更．
$ find ディレクトリー -type f -exec chmod パーミッション \{\} \; $ find ディレクトリー -type d -exec chmod パーミッション \{\} \;
-type の後が，「ｆ」の場合にはファイル，「ｄ」の場合はディレクトリーのパーミッションを変更します．パーミッションの指定は，「644」とか「755」とかです． - 指定したデレクトリーの複数のファイル中のテキストから特定の文字列を検索します．
$ find ディレクトリー -type f -print | xargs grep '検索文字列'
- 指定したデレクトリーの指定のファイルサイズのファイルを検索します．
$ find ディレクトリー -size ファイルサイズ
ファイルサイズを「+100M」とすると 100Mbytes 以上，「-500k」500kbytes 以下のファイルを検索します．+/- で以上/以下を表します．接頭辞には，「k」と「M」，「G」が使えます．