Yamamoto's Laboratory
ConEmu

ConEmu

タブで切り替え可能なコンソールエミュレーター「ConEmu」に関するメモです.複数のコンソールを使い分ける場合,とても便利です.

Double Commander のロゴ

目次


ComEmu とは

ConEmu (Console emulator) は,Windows 用のフリーでオープンソースのタブ型端末エミュレータです.ConEmuは,複数のコンソールとシンプルなGUIアプリケーションを,タブとステータスバーを持つ1つのカスタマイズ可能なGUIウィンドウとして表示します.図1に,実際の実行画面をしめします.いくつかのコンソールがタブで切り替えられます.とても便利です.

図1: ConEmu の実行画面

私は Double Commander から, ConEmu を起動します.こうすることで,Double Commander に表示されているディレクトリーが作業ディレクトリー (working directory) であるコンソールの起動ができます.LateX の文章を記述する場合は Git の Bash,Python の起動には Anaconda の PowerShell を使います.これらの複数のコンソールが

インストールと基本設定

インストール

ComEmu のサイト DOWNLOAD をクリックします.すろと,ダウンロードサイトが現れますので,ConEmu Stable, Installer (32-bit, 64-bit) をクリックします.ファイル「ConEmuSetup.221218.exe」がダウンロードされますので,それをダブルクリックすることでインストールが完了します.具体的な作業は,以下のとおりです.

  1. ComEmu のサイト DOWNLOAD から,ファイル「ConEmuSetup.221218.exe」をダウンロードします.
  2. ダウンロードしたファイルをダブルクリックします.バージョンの選択ダイアログが現れますので,64ビットPCであれば,x64 をクリックします().
  3. Welcome のダイアログが現れます.[Next >] をクリックします().
  4. ライセンス同意のダイアログが現れます.「I accept the terms in the License Agreement」をチェックし,[Next >] をクリックします().
  5. カスタムセットアップのダイアログが現れます.デフォルトで問題ないでしょう.[Next >]をクリックします().
  6. インストールの準備完了のダイアログが現れます.[Install]をクリックします().
  7. インストールが始まります().
  8. インストール完了のメッセージが現れます.[Finish]をクリックします().

以上で,インストールが完了です.Windows のスタートに ComEmu (x64) が現れます.

基本設定

最初の起動時に設定画面が現れます.二回目以降の設定は,右上の Show System Menu () をクリックし,Settings を選択します.ここでいろいろな設定が可能です.

図2: ConEmuの設定画面

Anaconda の PowerShell

私は Anaconda 環境の Python を使うことが多いです.そこで,ConEmu で Anaconda 環境の PowerShell を起動する方法を示します.

起動コマンド

まずは,Anaconda の PowerShell の起動コマンドが必要です.この起動コマンドは,ショートカットに記載されており,それは以下の手順で得ることができます.

  1. Windows のスタートから Anaconda3 (64-bit) > Anaconda Powershell Prompt を右クリックし「スタートにピン留めする」を選択します.
  2. スタートにピン留めされたアイコンをデスクトップにドラックします.デスクトップに,ショートカット「Anaconda Powershell Prompt」が表示されます.
  3. このショートカットを右クリックし「プロパティ(R)」を選択します.プロパティダイアログのタブ「ショートカット」が表示されます.
  4. このタブのリンク先 (T) の内容が Anaconda 環境の PowerShell の起動コマンドです.
設定

先に得た起動コマンドを ConEmu に反映させます.図2に示す設定画面の Startup > Tasks を選択します.そして,コンソール追加のプラス記号(+)をクリックします.そして,起動コマンド(リンク先のテキスト)を

%windir%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe -ExecutionPolicy ByPass -NoExit -Command "& 'C:\Users\yamamoto\anaconda3\shell\condabin\conda-hook.ps1' ; conda activate 'C:\Users\yamamoto\anaconda3' "

とコンソール名を記載します(図3).コマンドにはユーザー依存の部分がありますので,各自「起動コマンド」で示した方法で,コマンドを入手する必要があります.そして,ボタンSave settingsをクリックします.

以上で設定は完了です.コマンドの表示位置はUpDownボタンで変更可能です.

図3: Anaconda の PowerShell

Git Bash

私の LaTeX の編集環境は,昔から使っている Bash と Emacs です.もはや絶滅危惧種ですね.ということで,ConEmu にも Bash を設定します.幸い Windows でも,Bash が使えます.私は Git 付属の Bash を使っています.その設定は,先の「Anaconda の PowerShell」とほとんど同じです.唯一の違いは,コマンドを

C:\Program Files\Git\git-bash.exe

とすることです.

Double Commander に設定

Double Commander のツールバーに ConEmu を設定すると,便利です.設定は,以下のとおりです.

  1. Double Commander を起動します.そして,ツールバーの歯車マークのオプションをクリックします.
  2. ツールバー (ハサミマーク) を選択すると,以下の設定画面が現れます.

    図4: Double Commander のオプション

  3. ConEmu のアイコンを設置したい場所の隣のアイコンをクリックします.そして,新しいボタンを挿入(I)をクリックし,外部コマンドを選択します.そして,アイコンの場所を指定します.
  4. するとダイアログ「ファイルを開く」が現れます.ここで,ConEmu の実行ファイル (C:\Program Files\ConEmu\ConEmu64.exe) を選択します.そして,開く(O)をクリックします.
  5. 開始パス(h): を空白にします.こうすることにより,Double Commander で開いているディレクトリーが開始パスに成ります.これは,大変便利です.

ページ作成情報

参考資料

更新履歴

2023年 03月 25日 ページの新規作成


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