Yamamoto's Laboratory
 
Lesson
 5.Tiny BASIC
     実行
 
 
 
 
 
 

Lesson 5インタプリタの実行Tiny BASIC の実行

開発する Tiny BASIC の文法を示し,具体的なプログラム例を示します.なお,本ページは石田晴久著「マイクロコンピュータプログラミング入門 —Tiny BASIC インタプリタ—」を参考に作成されました.

目次


Tiny BASIC

仕様

  • 行番号を書かない場合には,即座にその命令が実行されます.
  • 変数名は A—Z の1文字のみで,扱える数値は -32768—32767 の整数です.
  • 文字列のデータは,配列「@(n)」に格納する.

文法

Tiny BASIC は,名前の通り非常に小さなプログラミング言語です.使える命令はたったの13個ですが,プログラミングに必要な機能は揃っています.分岐(強制,条件付き)や繰り返し,サブルーチン,配列,入出力の命令が有ります.これだけあれば,かなりのことができます.

以下に,使える命令を列挙します.

命令 機能
LET 例: LET A=3*B  右辺の式を評価し,左辺の変数あるいは配列に値を代入する.
GOTO 例: GOTO 200  GOTO の後のの行番号に処理を移す.行番号の代わりに式を書くことも可能.この場合は式の計算結果が行番号になる.
GOSUB 例: GOSUB 300  GOSUB の後のの行番号に処理を移す.行番号の代わりに式を書くことも可能.この場合は式の計算結果が行番号になる.RETURNで呼び出した次の行に,処理を移す.
IF 例: IF A<10 GOTO 100  構文は「IF 論理式 実行文」です.論理式が正しい場合,引き続く実行文が処理されます.誤りの場合には,次の行に制御は移ります.論理式で使用可能な二項演算子は,(>, =, <, <>, >=, <=)です.
FOR TO 例: FOR I=1 TO 10  繰り返し文です.FOR — NEXT の範囲が繰り返されます.
NEXT 例: NEXT I  繰り返し文の終わりを示します.そして繰り返し変数の値をひとつ増やします.そして,変数の値をチェックします.FORの範囲を超えていれば,次の行を実行します.範囲内であれば,FOR 文の次の行から実行します.
DTA 例: A=12;B(1)=21,22,23;C(4)=41,42  変数や配列に初期値を与えます.この例では,A=12,B(1)=21,B(2)=22,B(3)=23,C(4)=41,C(5)=42になります.
PRINT 例: PRINT "A=";A  データ(文字,数値)を表示する.PRINT 文のみの場合は,改行になる.データをコンマ「,」で区切ると8文字分の幅に数値を表示します.コロン「:」で文を区切ると改行されます.コロンの代わりにびっくりマーク「!」を使うと改行されません.
INPUT 例: INPUT A,B  変数あるいは配列に数値を入力します.
RETURN 例: RETURN  サブルーチンから読み出しに戻ります.
END 例: END  プログラムの終わりを表します.
DIM 例: DIM A(5), M(6,3)  配列を準備する.配列名は一つの英文字で,変数名と異ならなくてはなりません.括弧内は配列のデータの個数を示します,1次元と2次元の配列が使え,添え字は1から始ま利ます.
REM 例: REM CHECK DATA  行番号の後にREMを記述すると,行末までコメント行になり,実行時に無視されます.
RND 例: A=RND  範囲が1—32767の乱数を発生します.
SPACE(n) 例: PRINT A,SPACE(5),B  範囲が1—n個のスペースを出力します.nは式も可能です.

システムコマンド

Tiny BASIC インタプリタが動作しているときのシステムコマンドです.OSがなかった古いパソコン(当時はマイコンと呼ばれていた)では,インタプリタでシステムコマンドが動いていました.Tiny ASIC では,以下のシステムコマンドが利用できます.

コマンド 機能
LIST プログラムリストを表示します.「LIST 200」とすると,200行のみを表示します.また,「LIST 200,300」とすると,200—300行を表示します.
SIZE プログラムで使用しているメモリーのバイト数と残りのバイト数を表示します.
RUN プログラムを実行します.
NEW プログラムをすべて削除し,新規にプログラムを作成する準備をします.

プログラム例

ページ作成情報

参考資料

  1. 以下の書籍は BASIC インタプリタの作成方法が細かくかかれており,参考になります.このページはこの書籍の内容を分かりやすく解説します.残念なことに,この書籍は絶版なので,入手は難しいでしょう.
    マイクロコンピュータプログラミング入門 Tiny BASIC インタプリタ (1978年) (コンピュータサイエンス大学講座)
    マイクロコンピュータプログラミング入門 Tiny BASIC インタプリタ (1978年) (コンピュータサイエンス大学講座)

    石田 晴久

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更新履歴

2015年05月09日 ページの新規作成


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