6 高等数学

前章ではMathematicaの簡単な使い方を学習した.ここではもう少し高度な使い方を学ぶ.

6.1 代数式の操作

Mathematicaは代数演算ができる.C言語やFortranのプログラムでは,数値計算はできる が代数計算は不可能である.この点がMathematicaなどの数式処理システムの特徴で,上 手に使えば研究や設計時間の大幅な短縮につながる.

代数式の操作を行うコマンドはいろいろ用意されている [#!Mathematica5!#]. Mathematicaのヘルプでキーワード「代数式」で検索してみれば,いろいろな機能がある ことが分かる.全て紹介するわけにもいかないので,ここでは私が便利だと思うものを説 明する.

6.1.1 複素数の変数

Mathematicaは変数が実数であろうが,複素数であろうが同じように取り扱える.そのた め,変数に制限を与えなければ複素数として取扱い,かえって不便なことがある.

例えばオイラーの公式を求めようとして,

$\displaystyle \texttt{Simplify[\{Cos[t]\;(3+Cos[u]), Sin[t]\;(3+Cos[u]), Sin[u]\}, \{t,0,2$\pi$\}, \{u,0,2$\pi$\}]}$    




ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年6月24日


no counter