3 再帰関数の例

3.1 2進数

入力された正の整数を2進数で表示するプログラムを書く.これは再帰関数を使って,記 述することができる.10進数から2進数に変換するとき,2で割ってあまりを書く--とい う作業を繰り返したことを思い出してほしい.同じことを繰り返したはずである.

このプログラムを書くためには,2で割った商とあまりの演算が必要である.商の演算に は「/」を,あまりの演算には「%」をつかう.これは整数同士の演算でし ばしば使われるので憶えておく必要がある.

準備はできた.再帰関数を使った2進数への変換プログラムは,リスト3 のようになる.

   1 #include <stdio.h>
   2 
   3 void print_binary(int n);                 // プロトタイプ宣言
   4 
   5 //========== メイン関数 ================================
   6 int main(void)
   7 {
   8   int nx;
   9 
  10   scanf("%d", &nx);                // 整数入力
  11   print_binary(nx);               // 関数呼出し
  12   printf("\n");
  13 
  14   return 0;
  15 }
  16 
  17 //========== 2進数を表示する関数(再帰呼出し)===============
  18 void print_binary(int n)
  19 {
  20 
  21   if(n==0){
  22     return;
  23   }else{
  24     print_binary(n/2);
  25     printf("%d",n%2);
  26   }
  27 
  28 }


\fbox{実行結果}
1234
10011010010

3.2 フィボナッチ数列

フィボナッチ数列も再帰関数の代表的な問題である.この数列は次のようなものである.
成熟した1つがいのウサギは,1ヶ月後に1つがいのウサギを生むとする.そして,生まれ たウサギは1ヶ月かけて成熟して次の月から毎月1つがいのウサギを生む.全てのウサギ はこの規則に従うとし,死ぬことは無いとする.$ n$ヶ月後にウサギはつがいの数は?
この数列は,

$\displaystyle 1,\,1,\,2,\,3,\,5,\,8,\,13,\,21,\,34,\cdots$ (7)

となる.漸化式で表すと

$\displaystyle F_n$ $\displaystyle =F_{n-1}+F_{n-2}$ (8)
$\displaystyle F_0$ $\displaystyle =1$ (9)
$\displaystyle F_1$ $\displaystyle =1$ (10)

である.リスト4にこの数列の計算プログラムを示す.
   1 #include <stdio.h>
   2 
   3 int fibonacci(int n);                 // プロトタイプ宣言
   4 
   5 //========== メイン関数 ================================
   6 int main(void)
   7 {
   8   int month;
   9 
  10   printf("何ヶ月後?\t");
  11   scanf("%d", &month);                         // 整数入力
  12   printf("つがいの数 = %d\n", fibonacci(month));  // 関数呼出し
  13 
  14   return 0;
  15 }
  16 
  17 //========== 2進数を表示する関数(再帰呼出し)===============
  18 int fibonacci(int n)
  19 {
  20 
  21   if(n==0 || n==1){
  22     return 1;
  23   }else{
  24     return fibonacci(n-1)+fibonacci(n-2);
  25   }
  26 
  27 }


\fbox{実行結果}
何ヶ月後?       8
つがいの数 = 34



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年5月22日


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