2 入力について

2.1 プログラム中にデータを書く

コンピューターのプログラムの目的は,データを処理--計算--することである.先週述 べたように,データは変数の中に入れなくてはならない.すなわち,変数の中にデータを 入れて計算するのである.これまでは,代入演算子(=)をつかって,リスト 1のように変数の中にデータ(数値)を入れていた.
   1 #include <stdio.h>
   2 
   3 int main(void)
   4 {
   5  
   6   int a, b;
   7 
   8   a=123;
   9   b=a*a;
  10 
  11   printf("%dの2乗は,%dです.\n",a, b);
  12 
  13   return 0;
  14 }
\fbox{結果}
	123の2乗は,15129です.

2.2 キーボード入力

リスト1のようなプログラムだと,データを変えるたびに,プロ グラムを書き換える必要が生じ不便である.データをキーボードから入力したくなる.こ れができると,かなり便利になる.

キーボードからデータを読み込み,変数に代入することは難しくない.先ほどのリスト 1の変数aのデータの代入の方法を変える.キーボードからのデー タを変数に代入するプログラムは,リスト2のようになる.

   1 #include <stdio.h>
   2 
   3 int main(void)
   4 {
   5  
   6   int a, b;
   7 
   8   scanf("%d",&a);
   9   b=a*a;
  10 
  11   printf("%dの2乗は,%dです.\n",a, b);
  12 
  13   return 0;
  14 }
\fbox{結果}
	123
	123の2乗は,15129です.

上に示した結果は,次の動作を示している.

scanf("%d",&a);」と書けば,キーボードでタイプした整数が,変数aに代 入できる.なんと便利な命令だろう.この便利な命令の使い方を習得しなくてはならない. これが分かるとプログラムの応用範囲が拡がる.



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年5月24日


no counter