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4 ジャンプ命令

4.1 正分岐(JPL)

4.1.1 内容

命令語 JPL
語源 JumpPLus (jump:ジャンプ plus:プラス(正))
役割 フラグレジスタ(FR)SF(Sign Flag)が0,かつ, ZF(Zero Flag)が0のとき,指定の実効アドレスに制御が移る.
書式 教科書(p.71)の通り
機能 教科書(p.71)の通り
フラグレジスタ 変化せず.

この命令は,これ以前の演算の結果の状態が,0を含まない正の場合,指定の実効アドレ スに分岐させる.通常は,比較命令とペアで使われることが多いが,そうでない場合もあ る.この命令を使う場合は,フラグレジスタの状態をよく考える必要がある.

4.1.2 使用例

      JPL   A        ;SF=0かつZF=0の場合,アドレスaにジャンプ
      JPL   A,GR1    ;SF=0かつZF=0の場合,アドレス[A+GR1]にジャンプ

教科書の例題(p.71 List4-22)のプログラムを図1に示す.

図 1: List4-22のプログラムとフローチャート
\includegraphics[keepaspectratio, scale=1.0]{figure/list4-22.eps}

4.2 負分岐(JMI)

命令語 JMI
語源 JumpMInus (jump:ジャンプ minus:マイナス(負))
役割 フラグレジスタ(FR)SF(Sign Flag)が1のとき,指定の実効アドレスに制御が移る.
書式 教科書(p.72)の通り
機能 教科書(p.72)の通り
フラグレジスタ 変化せず.

4.3 非零分岐(JNZ)

命令語 JNZ
語源 Jump on Non Zero (jump:ジャンプ non:非 zero:ゼロ)
役割 フラグレジスタ(FR)ZF(Zero Flag)が0のとき,指定の実効アドレスに制御が移る.
書式 教科書(p.73)の通り
機能 教科書(p.73)の通り
フラグレジスタ 変化せず.

4.4 零分岐(JZE)

命令語 JZE
語源 Jump on ZEro (jump:ジャンプ zero:ゼロ)
役割 フラグレジスタ(FR)ZF(Zero Flag)が1のとき,指定の実効アドレスに制御が移る.
書式 教科書(p.73)の通り
機能 教科書(p.74)の通り
フラグレジスタ 変化せず.

4.5 オーバーフロー分岐(JOV)

命令語 JOV
語源 Jump on OVerflow (jump:ジャンプ overflow:あふれる)
役割 フラグレジスタ(FR)OF(Overflow Flag)が1のとき,指定の実効アドレスに制御が移る.
書式 教科書(p.74)の通り
機能 教科書(p.74)の通り
フラグレジスタ 変化せず.

4.6 無条件分岐(JUMP)

命令語 JUMP
語源 unconditional Jump (jump:ジャンプ)
役割 フラグレジスタ(FR)に関係なく,強制的に指定の実効アド レスに制御を移す.
書式 教科書(p.75)の通り
機能 教科書(p.75)の通り
フラグレジスタ 変化せず.


ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
2006-01-29


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