5 Emacsの使い方

5.1 Emacsとは

Emacs6はエディターで、テキストファイルを作成するソフ トウェアーである。これの拡張機能は強力で、web閲覧、メール操作、ファイル操作まで できほとんど作業環境と言うこともできる。私の場合は、この講義ノート作成にこの Emacsを用いている。諸君はプログラム作成のエディターとして用いることになる。

たいがいのUNIXには、Emacsは標準でインストールされているので、使い方を覚えておく と将来役に立つであろう。また、UNIXに限らず、windowsでもEmacsもどきがあるので気に 入ったら使うとよいだろう。

このEmacsは、Richard Stallmanにより開発が始められた。かれは、著名なハッカーで魅 力的な人に思えるので、興味のある人は調べてみると良い。

5.2 実行方法

端末(ターミナル)上で、「emacs」と打ち込めば、エディターが立ち上がり操作可 能となる。しかし、このようにすると、後でファイル名を指定する必要が生じ面倒なので、 通常は、ファイル名(例 hogehoge.c)をつけて、
	emacs hogehoge.c&
のようにする。こうすると、カレントディレクトリーに「hogehoge.c」の有無によ り次の動作を行う。

ファイル名の後の「&」は、Emacsをバックグラウンドで動作させるということを示して いる。こうすると、端末から次の命令を打ち込むことができて便利である。例えば、編集 したソースファイルを同じ端末でコンパイルすることができる。

5.3 編集機能

2に Emacs の操作を示すが、そのキー操作は次の約束に従う。 これを忘れないで、表の機能を使って、効率よくプログラムを作成しよう。

表 2: Emacsの基本的なキー操作
キー操作 機能
C-g 現在実行中のコマンドを中断
C-k カーソルの位置から行末までカット。カットされた部分は、C-y で ペーストできる。
C-Space 現在の位置を領域の開始としてマークする。後は、上下左右の矢印で カーソルを移動して、領域を決める。そして、Esc-wC-w を使う。
Esc-w 領域をコピーする。コピーされた部分は、C-y でペーストできる。
C-w 領域をカットする。カットされた部分は、C-y でペーストできる。
C-y コピーやカットした部分をペースト(張り付け)する。
C-s 順方向にサーチを開始する。
C-r 逆方向にサーチを開始する。
Esc-x replace-string 文字列を置換する。




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著者: 山本昌志
yamamoto masashi
平成17年5月14日


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