2 配列

2.1 データ

文字や数字等のデータを処理することがコンピューターの仕事と考えることができる。処 理すべきデータは、全て、コンピューターのメモリー2に記憶しな くてはならない。それにアクセスするためには、プログラマーはその記憶場所に名前を付 けなくてはならない。加えて、C言語の場合3、効率よくデータを扱う4ためにデータの型も指定する必要がある。

2.2 単純型のデータ構造

最初に学習した単純型のデータ構造の場合、
	
	int a;
	double x;
のように宣言すると、 となる。このデータ構造では、変数名、たとえばawを指定す ることで、その領域のデータを入出力できる。

2.3 配列

単純型のデータ構造の場合、一度に確保できるメモリーの領域は1個なので、大量のデー タを扱うのは不向きである。そこで、大量のデータを扱うために、配列というデータ構造 が考えられた。

これは、同じ型のデータを任意の個数宣言し、配列名と自然数 5でアクセスすることができ、便利である。配 列を使うためには、

	
	int b[10000];
	double y[10000];
のように宣言をする。こうすると、 となる。このデータ構造では、配列名と添え字(インデックス)、たとえばb[1234]y[45]を指定することで、その領域から値を入出力できる。

配列型のデータを取り扱う場合、繰り返し文とともに使われることが多い。次の例のよう にである。

	for(i=0; i<=9999;i++){
	  y[i]=3.1415*b[i]
	}

添え字が1つのものを一次元配列と言い、それ以上のものを多次元配列と言う。C言語では 多次元配列を使う場合、

	
	int hoge_1[100], hoge_2[100][100], hoge_3[100][100][100];
	double huga[10], huge[10][10], hugo[10][10][10];
のように宣言を行う。これらも、配列名と複数の添え字で、そこにあるデータにアクセス する事ができる。3次元以上ももちろん可能である。


ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年11月30日


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