2 配列の必要性と宣言

2.1 たくさんの値を記憶する必要性

コンピュータでは、データを記憶する場所には、プログラマーが名前を付ける必要 がある。そうしないと、プログラマーは記憶したデータを取り扱うことができない。これ までに、諸君は単純型と言われるデータ構造を学習した。それを使うためには、記憶するデータの型と 変数名をプログラムの最初に記述する。次のようにである。
	
	int a;
	double x;
このようにいちいち名前を指定する方法だと、大量のデータを処理することは不可能であ る。たとえば、100万個の名前を付けるだけで、大変である。

2.2 配列の宣言

配列宣言の書式は、次の通りである。
書式(1次元配列)
	データ型名 配列名[サイズ];

たとえば、

	int hairetsu[100];
のように宣言をすれば、整数を格納するhairetsu[0]hairetsu[99]までの100個のデータ領域が使える。

多次元配列の場合の書式は
書式(多次元配列)
	データ型名 配列名[サイズ1][サイズ2][サイズ3]...[サイズn];
とする。

たとえば、

	int tajigen[10][20][30];
のように宣言をすれば、整数を格納するtajigen[0][0][0]tajigen[9][19][29]までの6000個のデータ領域が使える。


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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年10月22日


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