2 組み合わせ回路と順序回路とは

いよいよ今まで学習してきた知識を利用して、電子計算機の回路の設計を行い ます。これまで、苦労してブール代数を学習したのは、電子計算機の回路の設 計を行うために必要な基礎知識を習得するためです。

論理回路は、大別すると

組み合わせ回路
出力がそのときの入力の状態のみで決まる回路です。 これは、出力が以前の動作に依存しないことを言ってます。要す るに情報を記憶しない回路です。入力の組み合わせにより出力が 決まるので、組み合わせ回路と呼ばれます。
順序回路
出力は、そのときの入力と、その以前の状態で決まる回路 です。これは、出力が以前の状態にも依存することを言ってます。 以前の状態に依存すると言うことは、以前の情報を記憶している と言うことです。これは入力の順序により、出力が決まるので順 序回路と呼ばれます。フリップフロップ回路で構成されています。
に分けられます。今までの学習で、組み合わせ回路のどんな順序回路でも設計 できる準備が整いました。順序回路は、4年生で学習することになっています ので、それまでのお楽しみです。そんなに難しくないので、興味のある人は自 分で学習してください。

ただし、後で出てくる累算器2には順序回路が使わ れています。しかし、ここでは順序回路を意識する必要は無く、累算器の動作 と、加算とのかかわりについて、理解できれば十分です。



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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年8月20日


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