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このように、1行で定義できるような関数を計算するときに文関数を使います。 文関数を用いると、これを呼び出すだけで、何回も計算ができ便利です。
       ROOT(A,B,C)=(-B+SQRT(B*B-4.0*A*C))/(2.0*A)
       DO 10 I=1,3
         READ(5,*)X,Y,Z
         ANS1=ROOT(X,Y,Z)
         ANS2=ROOT(2.0*X,3.0*Y,Z)
         WRITE(6,*) 'ANS1=',ANS1,'   ANS2=',ANS2
    10 CONTINUE
       END
文関数の使い方は組込関数とほとんど同じです。ただ、関数の定義はプログラ マーの仕事です。
      関数名(実引数並び)
です。組込関数と同じで、普通の数学の関数と同じ感覚で使えます。このよう
にして呼び出すと、その関数の値が戻ってきます。この戻ってきた値を戻り値
と言います。通常は、先の例のプログラムのように、戻り値は他の変数に格納
します。
      型 関数名
      型 引数名
      関数名(実引数並び)=関数の計算式
関数や引数の型宣言を書かなかった場合、暗黙の型宣言5に従います。関数と引
数の型が同じであれば、同一の行に書いても良いです。ですから、先の例のプ
ログラムは、
       REAL ROOT
       REAL A,B,C
       ROOT(A,B,C)=(-B+SQRT(B*B-4.0*A*C))/(2.0*A)
と書くべきところを、暗黙の型宣言を利用して、関数の型の宣言を省略してい
ます。