海とラッキーストライク

大学4年生の夏休みのことです.いつものように,正午頃に起きた.その日,友人が海に行くと言っていたことを思い出した.俺も海に行こう.海水パンツとシャツ,サンダル履きで,原付バイクに乗り,堀江の海水浴場に向かった.青空,海に近づくと潮風が気持ちいい.

海についた.ひんやりとした水に入り,ひと泳ぎした.そして,友人を捜した.ちょうど,みんなが集まって,写真を撮ろうとしているところだった.なんとなく誘われて,一緒に写真を撮った.知らない人ばっかりだったが良い人だ.1/3くらいは女の子だ.なんかちょっと違和感があって,そのうちにゆっくりみんなと離れた.しばらくして,帰ることにした.

国道196号線を走っていると,瞬く間に空が黒くなり,強い夕立になった.雨の中,バイクを飛ばした.そして,大学の寮に着いた.胸ポケットからびしょびしょになったラッキーストライクを取り出した.

とっても強烈に覚えている夏の日です.あれから,33年も経ってしまった.