4 プログラムとプログラム言語

プログラムは，最終的には'0'と'1'のビット列である機械語に変換されて実行される．しかし，どれも 同じような方法で．機械語に変換される訳ではない．

4.0.0.1 アセンブリ言語

機械語のビットパターンを人間に分かりやすいように記述した言語である．人間が書いた プログラムは，機械語と1対1の関係があり，簡単に機械語に直せる．これは，アセンブラー というプログラムで機械語に直す．諸君が学習したCASL IIはアセンブリ言語の一つであ る．

4.0.0.2 高級言語

人間に分かりやすいプログラミング言語である．マシン語と1対1の関係はなく，コンパイ ラーが記述内容に従いマシン語に翻訳する．同じ言語で書いた同一のプログラムでも，コ ンパイラーが異なれば，異なるマシン語になる．諸君が学習したC言語やFortranは高級言 語である．

4.0.0.3 インタプリタ

高級言語のコンパイラーは実行に先立って，すべて機械語に変換する．変換した機械語を 一気に実行するために，計算速度は速い．それに対して，インタプリタは，実行時にプロ グラムの各行ごと，機械語に変換して実行を行う．私は，インタプリタであるプログラミ ング言語PerlやPHPをよく使う．

4.0.0.4 中間言語

高級言語とインタプリタの中間的な方法で機械語に変換する．プログラムは実行に先立っ て，機械語に近い中間言語に変換する．CPUが異なってもこの中間言語は，同一とする． このようにすることにより，インタプリタより高速に動作させることができる．また，高 級言語のようにCPU毎に機械語を用意する必要もない．プログラミング言語Javaがこの方 式で実行されることが多い．

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著者: 山本昌志