5 初期化(教科書の7章)

5.1 暗黙の初期化(p.90)

変数宣言をしただけで値の設定を行わない場合,暗黙の初期が行われる.変数宣言をす ると,コンピューターのメモリーが予約される.予約されたメモリーの各ビットは, 01 が詰まっているわけでなにがしかの値がある.この値であるが,変数 の記憶クラスによって異なる.

自動変数の値の設定を行わないで,ゼロになっていると勘違いし,プログラムを作成しす ることがある.自動変数を使うときには十分注意が必要である.

[練習1]
整数型の変数として,グローバル変数 i ,ローカルの 自動変数 j ,ローカルの静的変数 k を宣言して, それに格納されている値を調べよ.(ヒント:p.91の上の方の プログラム)

5.2 変数の初期化(p.91)

教科書の p.91 に書かれているように,変数宣言とともに代入演算子を用いて,初期値を 設定できる.この設定する初期値は,コンパイル時に値が計算できなくてはならない.静 的変数(static)はコンパイル時に値が決定されて,それがメモリーの初期値となる. 自動変数はその関数が実行されるときに初めて,メモリーが確保されて,その値が設定さ れる.この辺の話は,関数の時にするので,あまり気にしないで欲しい.


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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成18年5月2日


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