1 目的

いろいろな場面で、エンジニアーや理工系の学生、研究者は複雑な計算を迅速に行う必要 が生じる。例えば、非線形な素子が含まれる回路の応答を示す微分方程式を解く場合など である。この場合、運がよければ紙と鉛筆により理論式を導くことができるであろう。あ るいは、近似計算ができるかもしれない。この方法は手軽だが、複雑な問題には適さない し、計算できる問題が限られる。紙と鉛筆による計算が適さないと分かると、プログラム を作成して、コンピューターによる数値計算を行うことになるだろう。この方法は複雑な 問題の精度の良い近似解を求めるには良いが、プログラムの作成に時間がかかる。いずれ にしても、一長一短がある。

これらの方法の欠点をカバーするものとして、Mathematicaに代表される数式処理システ ムが使われるようになってきている。ここでは、理工系の諸問題の計算を行うツールとし てMathematicaの使い方を学習する。



ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
2005-11-28


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