4 マクスウェルの方程式

ここでは、静電場を記述する式から出発し、電荷保存則とFaradayの電磁誘導の法則が成 り立つように、電磁場の発散と回転の式を拡張した。これにより、電磁場( $ \boldsymbol{E}$, $ \boldsymbol{D}$, $ \boldsymbol{B}$, $ \boldsymbol{H}$)及び、電荷密度$ \rho$と電流密度 $ \boldsymbol{j}$の全ての変数 が時間の項を含ませることができる。他に法則はなく、これだけである。全て書き出すと、

  $\displaystyle \div{\boldsymbol{D}}=\rho$ (35)
  $\displaystyle \div{\boldsymbol{B}}=0$ (36)
  $\displaystyle \nabla\times \boldsymbol{E}=- \if 11 \frac{\partial \boldsymbol{B}}{\partial t} \else \frac{\partial^{1} \boldsymbol{B}}{\partial t^{1}}\fi$ (37)
  $\displaystyle \nabla\times \boldsymbol{H}=\boldsymbol{j}+ \if 11 \frac{\partial...
...bol{D}}{\partial t} \else \frac{\partial^{1} \boldsymbol{D}}{\partial t^{1}}\fi$ (38)

となる。ただし、電磁場がある媒質の性質を決める誘電率 $ \varepsilon$と透磁率$ \mu$を とおして、

  $\displaystyle \boldsymbol{D}=\varepsilon\boldsymbol{E}$ (39)
  $\displaystyle \boldsymbol{B}=\mu\boldsymbol{H}$ (40)

の関係がある。

もう一度言うが、全ての変数は位置 $ \boldsymbol{r}$と時間$ t$の関数となっている。これが電磁 場を記述する完全な方程式である。これが計算できれば全ての電磁気の問題は解けること になる。



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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年6月24日


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