4.4 結果

4.24.3の測定データより、図 4.17のような静特性曲線を描く。なお、この図は実験で使用 するトランジスタの静特性とは異なるので、あくまでも参考に留めておくこと。

図において、例えば$ V_C$$ V_B$をそれぞれ5[V](A 点)、0.42[V](B 点)と定めた場合、 A, Bよりそれぞれ上下、左右に直線を引くと、$ V_C$-$ V_B$特性のa点が交点となる。ま た、線分Baを逆に延長し、$ V_B$-$ I_B$特性のうちA点に選んだ$ V_C$=-5[V]をパラメーター とする曲線との交点bを定める。このb点で垂線を立てると、$ I_B$-$ I_C$特性の $ V_C$=-5[V]をパラメーターとする曲線との交点cが求められる。また、c点を通る水平線 は最初に描いた線分Aaと交点dで交わる。このd点は前に線分bcを描いたときに$ I_B$軸と 垂直に交わった点D($ I_B$=-20[mA])をパラメーターとした$ V_C$-$ I_C$特性曲線上にある。 すなわち、a, b, c, d点が$ V_C$=-5[V], $ V_B$=-0.42[V]における特性点ということにな る。

測定した特性曲線より、$ V_C$=-1[V], $ V_B$=-0.42[V]における特性点を求めよ。また、 得られた$ I_B$-$ I_C$特性より、電流増幅率 $ \beta=\Delta I_C/\Delta I_B$を求めよ。た だし、 $ \Delta I_C$, $ \Delta I_B$は、それぞれ$ I_C$, $ I_B$の変化分である。

図 4.17: トランジスタの静特性グラフ
\includegraphics[keepaspectratio, scale=1.0]{figure/semicn/semi_property.eps}



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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成17年5月13日


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