4 データ構造

コンピューターで処理するデータは、全て、数字2に置き換えられる。絵や音、あるいは文字なども全て、数字に直して取り扱っている のである。そして、その取り扱う数字の個数は莫大である。たとえば、画素数が $ 600\times800$のカラー画像を考える。 たった、一枚のカラー画に144万の数字が必要である。動画になると、これを1秒間に30回 も計算している。驚くべきことである。

画像以外にも、コンピューターが処理するデータは沢山ある。それらは、全て数字となっ ており、それをどのように表現するかがプログラムのポイントなる。データの表現の方法をデー タ構造と言う。このデータ構造をまとめたもの表1に示す。 これまでは、基本データ型の単純型のみを使ってプログラムを組んできたが、今回で配列 を学習したわけである。

諸君は、配列をつかうことで、大量のデータを効率よく扱えるようになったのである。た だ、表を見てわかるようにこれまで学習したものは、まだデータ構造の一部であることが分かる。2年 生以降、これらのデータ構造の詳細を学習することになるであろう。プログラミングの修得の道のりは、長いのである。


表 1:データ構造の種類
データ構造 基本データ構造 基本データ型 単純型 整数型
実数型
文字型
論理型
数え上げ型
ポインタ型
構造型 配列型
レコード型
抽象データ型
問題向きデータ構造 線形リスト 単純リスト
双リスト
環状リスト
二分木 完全二分木
二分探索木
バランス木
多分木
バランス木 AVL木
B木
スタック
キュー


ホームページ: Yamamoto's laboratory
著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成16年10月22日


no counter