1 はじめに

ブール代数という数学の理論がスイッチの回路に適用できて、便利そうなもの であることが理解できていると思います。実際に試験の成績も、まずまずでし た。ここで、ブール代数という一段高い理論の天界から舞い降りて、現実の回 路の問題に進むこともできます。その準備はかなりできていますが、もう少し 高いところから、論理というものを見てみましょう。

本日は、まず論理関数(ブール関数)というものから説明します。そうして、も う一度、真理値表の話をします。そうして、真理値表から論理式を導く方法を 示します。今までは、論理式から真理値表を導いていたのですが、その逆の方 法を示します。

ここまでくれば後は簡単で、任意の真理値表から論理式ができることが分かり ます。本日の授業で最も重要なことは、「どんな真理値表も $ \{+,\;\cdot\;,\;\bar{}\;\}$から構成される論理式で表すことができる」 ということが理解できることです。任意の真理値表が $ \{+,\;\cdot\;,\;\bar{}\;\}$から構成できるので、コンピューターの演算 回路がこの3つの回路から構成可能ということになります。



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著者: 山本昌志
Yamamoto Masashi
平成19年8月20日


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